apple 2
2025.02.04
1からの続き…

私のりんご出荷用のアドレスには、もう思い出せない名前の住所がいっぱいあります。我家を支えてくれた人々、私の唯一の財産で宝です。やり続けたかった米作りも稲刈りの最中に鼻血が止まらず、かかりつけの医者からこのままでは体がもたない。仕事を減らすしかない。」と言われ、米作りを諦めました。りんごと野菜でもう少し頑張ることとします。師匠であるⓝさんが年の暮れに「りんごの面積を半分にする。新しくチェーンソーを買う」と言ってきた。彼も80歳を超えた。「何故?」と聞き直すと、「途中で倒れたら園地の周りの人々に迷惑をかける。その前にりんごの樹を切り、整理しておくのだ。」と言う。誰よりもりんごの樹を大事にしてきたかわかっている。切る時は無念だろうと思う。彼の背を見て進んできた私も77歳、もういくつ寝ると80歳だ。あと何回りんごを作れるか分からない。でも私のりんごを食べ、買い支えてくれる人々はもう80歳を超えている。みんな年金生活者です。そんな人々、「今年もⓀさんのりんごをお歳暮として知人に送り、生きていられるのは幸せです。」とりんごを注文してくれる。大事にしたい。これから先のこと、確かなことはわからない。でも 一年一年を刻みながら、りんご作りを続けます。「葉取らずりんご」農産物は何でもつくる農民よりも何も作れない外野の人の声が大きい。そして物を言う。少し色むらがあってもりんごがうまければいいのです。葉を取って色が良ければりんごがうまいとは限らないのです。元々、語る人はものは作らないし、作れないのです。ものづくりは作っても作っても思うようにならないから黙りこくってしまう。黙して語らずなのです。作らない人ほど多くを語るのです。

3への続く…

昨年の年末まで雑用で、学生かなと思うほどの忙しさ。飲み会をすべて断っていたら、新年から毎週、飲み会(笑)。まあ、ふだんあまり話さない人との交流もいいもんだ。その話は置いておき、Ⓚさんは、いつも物事の本質をついてくる。私は、どちらかというとよく話す方だが、語りはしない。正解などないのだと思う。ただ、私はⓀさんと話すのがとても楽しい。そして、生きている限りリンゴ作りをしてほしいと思うし、長生きしてほしい。ただそれだけだ。
apple 1
2025.02.03
 今回は、私の大好きなリンゴ生産者の文です。複数回に分けて掲載します。どうぞ…。
温暖化、温暖化と言われ続けてきたものの、 あまり気にせずりんご栽培を続けてきた。しかし、今振り返ると春先の霜の害や黒星病、10月11月になっても暑さが続き、雨が降り、そのため、すす班病、褐斑病が多発した。冬はしっかり雪が降り、温度も下がり春が来るのは遅い方が良い。また、10月になれば温度が下がり、雨が少ない方が良い。しかし、今日は逆にな り、冬は温度が上がり春が早く、りんごの芽が動き出すため霜に遭う。秋は温度が下がらず多雨となり、病気が多発する。寒い所で生まれたりんごとしては、温暖化は大敵なのだと思い知らされました。そんな条件の中でも我家のりんごは大豊作であった。何故なのかわからないが、周りの人からも「おまえのりんご、いいね!」と褒められる。今までない事なので本人もびっくりしている。師匠であるⓝさんにも「腕を上げたな!」と褒められ内心喜んでいたのだが、収穫してみると不揃いのりんごも多くあり、まだ胸を張れるものではないのも実感です。
 今年(2024年)の果物は、柿、みかんはカメムシの害、長野のりんごもカメムシの害があり、福島のりんごは温暖化のため夜温が下がらず、りんごが赤くならず半作と聞いた。青森も不作で3割減とのこと。そんな中、私の周りでもりんご作りをやめるという人が出始めている。りんごを作っても暮らせないからだと言う。原因はりんご作りが大変なだけではない。生産資材の値上がりと物流コストの値上がりである。りんごを作って売っても、経費を引くと手元に残らないのである。対策として私は、肥料はボカシを自分で作り、段ボールは直接段ボール工場に依頼し購入したり、出荷資材は安い店を探したりしている。また、送料を下げるため40年の付き合いのある運送会社に出来るだけ価格を安くしていただいている。しかし、それもいつまで続くか分からない。不安ばかりです。また、近所のスーパーでもりんご1ヶ200円する。柿、ぶどうも高い。くだものは買わないと人は言う。生活者の暮らしとして他に出費しなければならないものがあるのも事実です。だから、りんごを値上げするのは勇気がいる。今まで食べ続け支えて頂いた人に「もう耐えられません」と心が離れてしまったら、もう戻っていただけない。随分長い間支えて頂いたのに。でも、りんご作りが赤字続きでは我家がもたない、その分岐点にきている。
 つづく(2)へ
 Ⓚさんが若いころ、物流が整っていないので、ⓀさんやⓀさんの仲間たちが40年前に我が家にトラックで来ていたことを思い出す。これが産直の流れだと当会では感じている。幼いころ、Ⓚさんの家に連れられて、Ⓚさんの妻からいただいた。おにぎりを今でも思い出す。あの味、あの風景。そして、今の変わらないKさんの情熱。まさにパッション。フルーツじゃないよ。好きだけど(笑)。
2025.01.31
 昨日、青のりの生産者に電話をかけた。まったく、青のりがとれないらしい。震災、洪水を経験し、必死に海に携わる仕事をしている。海の様子がおかしいと海人たちは口々に言う。震災以降、住宅地近くの川は、震災によるゴミなどを補助金や行政などで、片付けてくれるらしい。しかし、河口付近の震災ゴミは、海人たちが自分たちで片付けないといけないらしい。大きな漁業組合があれば、行政との話し合いや組合で何とかしてくれるのかもしれない。しかし、小さい町ではそうはいかない。漁業に携わる人が減っているのである。漁業をやめて違う仕事をするかの選択を常に迫られる状況である。山が荒れ、海が荒れ、田や畑が荒れという状況に歯止めはかからない。
 今、国防費を増額する動きがある。国を守るためには、農林水産業に財を注ぐべきである。国を守るものは食であるのではないか。まず、森を復活させ、海を豊かにし、国内の自給率を上げることが、どこの国も目指す形ではないかと考える。
 難しい話はやめにして、年末から忙しい。あー。2月はゆっくりしよ(笑)。
 
2025.01.31 10:18 | 固定リンク | つぶやき

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