昆布だし
2024.04.24
出汁をとる文化は、鎌倉時代以降、禅寺の精進料理に起源があると言います。江戸時代、江戸では、かつお節で、「北前船」の登場で昆布の交易が増えた上方では昆布で出汁をとっていたとされています。
かつお出汁のうまみ成分はイノシン酸。一方、昆布はグルタミン酸。両方を合わせるとうまみが相乗効果で増幅。関西では、明治期には両方を使って出汁をとり始めたらしい。しかし、昆布が全国に普及したのは戦後で、しかも昆布出汁は関東では広がらなかった。その違いの一因に水がある。カルシウムを多く含む硬水は、グルタミン酸やイノシン酸を抽出しにくい。関東はやや硬水の地域が多く、昆布のうまみが出にくいと指摘する研究者もいます。かつお節と昆布の両方を使うとうまみとコクがでます。しかし、かつお出汁だけだと味が単調で、醤油や砂糖、みりんなどを加え、甘みを出さないと物足りない。その結果、関西では薄口醬油が素材の色を生かすためよく利用される。
昆布を煮出しするのが面倒な人には「水出し昆布」をお勧めします。ガラスのポットに水と昆布を入れ、冷蔵庫に入れておけばよいですので(^▽^)/

当会の うすくち醤油 1L 税抜1,070円にて販売中です。一度、ほんものの うすくち醤油をつかってみませんか(笑)
根強いビタミン信仰
2024.04.21
ドラックストアへ行ってみると、各種のビタミンを揃えた健康食品が並ぶ姿をよく目にします。ビタミン剤配合!ビタミン・ミネラル剤。ビタミン入り栄養ドリンク!と消費者の「ビタミン信仰」は根強いものです(笑)
ノーベル化学賞(1954年)とノーベル平和賞(1962年)を受賞したライナス・ポーリング博士(1901年~1994年)が「ビタミンは健康に良い」と盛んに言っていたそうです。そして、ビタミンCは風邪の予防になるという噂があり、1980年代以降はがん予防の説まであったそうです。
しかし、2005年、ビタミンEを摂取している人たちは、そうでない人たちに比べ、死亡率が高いという疫学調査結果が米国内科医学会の医学誌に掲載されたそうです。そして、2008年にはビタミンEの過剰摂取は前立腺がんを増やすということが分かったそうです。ただ、ビタミン類が不足すると病気の原因となる人たちが、ビタミン不足のためにサプリメントなどを摂取するということは、価値があると思います。しかし、その必要でない人たちはサプリメントではなく、「通常の食生活」を大切にするということが重要ではないかと考えています。
紅麹サプリメント
2024.04.03
 コレステロールを下げる機能性表示食品として、紅麹サプリメントを販売し、世間で話題となっています。
紅麹とは何かといいますと、蒲鉾を赤くするため、昔から使われていた食品添加物です。日本では、紅白が縁起がいいものとされ、多くの食品などで紅白のものがあります。紅麹は、蒲鉾を赤く染める添加物として重宝されました。いわゆる食品ではなく添加物です。食品添加物、同様、機能性表示食品も監督者がいません。それを調査するのは、添加物や食品を販売する会社なのです。「コレステロールの値が高いと健康ではない」という古い医学界の常識と紅麹がコレステロールを下げる効果があること、それとマーケティングの手法も重なり、このことは起きたと思っています。コレステロールの値が高くても、太っていなければ、問題ないと思います。単にコレステロールを体内に吸収しやすい体質であって、長寿の体質でもあると思っています。体の健康や栄養は「基本は通常の食生活」が大切だということです(笑)

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