カロリーオフ?
2024.09.13
 カロリーオフの飲料品で、とても甘みを感じる飲料がある。その飲料で、使われている代表的な添加物がアスパルテームだ。2023年5月にWHO(世界保健機構)は、体重減量のためにアスパルテームを含む飲食品(非砂糖系甘味料)を摂取しないように勧告した。非砂糖系甘味料(アスパルテームなど)は、2型糖尿病、心血管疾患、全死亡率のリスク増加、そして体重増加などに関連していると考えられる。一方、FDA(米国食品医薬品局)は、アスパルテームが「特定の条件下では、一般の人々にとって安全」であると述べているそうです。FDAは、1981年、アスパルテームをいくつかの用途で使用することを承認した経過がある。人工甘味料には、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなどがあります。
 砂糖と言えば、上白糖。上白糖は、サトウキビや甜菜糖の糖分を精製してできる糖(ショ糖)の塊だ。精製するということは、昔では考えられない量の糖を摂取することが可能となる。上白糖以外にも、ブドウ糖加糖液糖も代表的な添加物だ。原料は、ジャガイモやトウモロコシのデンプン質から化学合成される。
 その意味で、粗糖や甜菜糖はミネラルが豊富で、甘さ控えめなカロリーオフ?なものなのかもしれない(笑)。
表示の不思議
2024.09.11
表示はその食品を入れた容器包装に書くことになっています。例えば、コンビニやスーパーで、製造したものを仕入れ個別包装して食品を販売する場合、その内容を表示しなければなりません。ところが、容器に入れずバラ売りするものは表示しなくてもいいのです。表示面積が30㎠以下の小包装食品も表示を省略することができるのです。
 原材料を製造する際に使用された食品添加物が最終製品にそのまま移行するけれど、微量で最終製品には効果がないとされる「キャリーオーバー」や、最終製品に物質が残らないという前提で使われている「加工助剤」も表示しなくていいことになっているのです。せんべいなどに使う醤油に含まれる保存料などが「キャリーオーバー」にあたり、表示義務はないのです。また、カット野菜を殺菌するため次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を使うことがありますが、「加工助剤」として表示は免除されているのです。そうしたことから、日常の食事から食品添加物を摂取することが多くなるということです。
 みんながやっているからやってもよい。この傾向が加速するとモラルハザードとなります。モラルという曖昧な言葉ですので、一人ひとり考えていることや感じることは違います。ですので、その人自身の性格がよく出るような気がします。最近、久しぶりに朝ドラを見ていますが、多様性に富み、色々考えさせられる作品だと感じています。まあ、アニメはいつも多様性に富んでいますが…(笑)。
豚肉
2024.09.10
 2019年、豚熱発生後、豚熱をきっかけに、養豚を続けるかを迷いつつ、何とか再開することを決心した生産者。彼は言葉数は少ないが考え方に芯があるように感じている。そして、アニマルウェルフェアの考え方を取り入れて豚の尻尾を切らないなど、豚舎も改修しました。母豚と仔豚がいる時間を長くするようにし、豚の気持ちに寄り添い養豚を行っています。年齢も40歳そこそこ?と一番いい時期らしい(笑)知らんけど。最近、家族も養豚を手伝うようになったそうです。僕も小さいときから知っている間柄ですし、おいしい豚肉ですので応援したいと思っています(脂身がしつこくない、そしてほんのり甘みを感じる)。そして生活者の会では豚の1頭買いを行っています。これは、生産者の豚肉を豚肉会員で、全ての部位を食べてみる。余ることなく全て食べきるという考え方です。
 誰しも大変な出来事は必ず訪れる。しかし、その時どう生きるかをまた自分自身に問われるかもしれない。大谷翔平が50.50をできるか楽しみにしている。ホームランや盗塁をすることを当たり前に見ている自分がいる。しかし、彼の努力と才能には驚いている。なおかつ、その日に記録が出なかったとしても見てて楽しい。生き方の勉強にもなっている(笑)。
アルミニウムの話
2024.09.05
 アルミニウムには神経毒性があり、動物実験のデータをもとに摂取限度が設定されていますが、日本人の摂取量はこれを超えるか超えないかすれすれの量です。厚生労働省などは認めていませんが、一部の専門家が指摘するアルツハイマー病のリスクを考えたら、もっとずっと低く摂取を抑える必要があります。私たちの生活で、最も多いアルミニウム摂取源は食品添加物、主として菓子類やミックス粉に使用される膨脹剤のミョウバンです。厚労省も2013年にミョウバンの使用を抑えるよう業界に要請したほどです。少しは減ったようですが、いまだに多くの菓子類にミョウバンは使用されています。そして一括名で「膨脹剤」としか書かれていないので、私たちは知らずに食べてしまっているのです。アルミ鍋(アルマイト加工されたものを含む)でも、古い鍋や、酸性またはアルカリ性の食品の調理、中性でも調理後に料理を鍋に放置すると、アルミニウムが溶出します。こうしたことに気を付ければ、アルミ鍋から溶出するアルミニウムの摂取量はそれほど大きくはありません。とくに幼児は、アルミニウムの摂取量に気をつける必要があるのではないでしょうか。
 私の大好きだったおばあちゃんが認知症になりました。そういえば、アルミの鍋を使っていたような気がします。摂取量はそれほどでもないと思いますが、塵も積もれば何とかという風になったのかなと。あの時、知識があれば、おばあちゃんにステンレスの鍋をプレゼントしたらと亡くなったあとに思う次第です。そして、この20年間、アルツハイマー病の死亡率が急増しているそうです。
マーガリンってなぜダメなの?
2024.09.04
 マーガリンは、フランスのナポレオン3世が人口増加、相続く戦乱で乳製品が不足したため、バターの代用品として懸賞募集したのがきっかけで発明されました。牛脂から得た透明の油に同量の牛乳を加えて乳化させたバターの様な製品をギリシャ語で真珠を意味するマーガリンと命名。その後、家庭用電気冷蔵庫の発達とともに冷蔵庫から出してすぐに塗れない当時のマーガリンは衰退しました。ところが、20世紀初頭「硬化油」(ラードのように常温で固体化する油)が発明され、従来不可能であった魚鯨油までを食品固形脂肪としてマーガリンの主原料することができるようになり復活しました。
 現在の日本のマーガリンは、乳脂肪を含まない食用油脂に水等を加え、乳化させた可塑性(自由に形を変えられる)のある油脂で、油脂を80%以上含まれているものです。この油脂に「硬化油」が利用されます。硬化油の原料には、ヤシ油やコーン油などの植物性が使われますが、業務用では魚油も使われることがあります。これらの油に水素ガスを反応させて硬化油をつくるのです。化学的には、不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変化させると言います。この硬化油を造る過程でトランス脂肪酸が発生します。ここで、乳化剤を混ぜ、まったく水が含まない状態がショートニングです。トランス脂肪酸はWHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機構)の「食事、栄養及び慢性疾患予防に関する合同専門家会合」で、食事からのトランス脂肪酸の摂取は極めて低く抑えるべきとして、1日最大でも総エネルギーの1%未満にするように警告しています。そして、マーガリンは、加熱することにより、さらにトランス脂肪酸が増加します。
 マーガリンはバターのコピー、フェイク品です。バターはマーガリンより値段が張りますが、冷蔵庫から出したばかりだと硬くて使いにくいため、使う量も少量ですみます。香りも強いので、マーガリンより油の摂取が少なく、長い目で見ると経済的です。動物性脂肪の摂りすぎは気になりますが、何よりバターは伝統食品の1つです。砂糖もそうですが、摂りすぎが問題であって、そのものが悪いわけではありません。話は替わりますが、コーヒーフレッシュもフェイク品です。

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