表示の不思議
2024.09.11
表示はその食品を入れた容器包装に書くことになっています。例えば、コンビニやスーパーで、製造したものを仕入れ個別包装して食品を販売する場合、その内容を表示しなければなりません。ところが、容器に入れずバラ売りするものは表示しなくてもいいのです。表示面積が30㎠以下の小包装食品も表示を省略することができるのです。
 原材料を製造する際に使用された食品添加物が最終製品にそのまま移行するけれど、微量で最終製品には効果がないとされる「キャリーオーバー」や、最終製品に物質が残らないという前提で使われている「加工助剤」も表示しなくていいことになっているのです。せんべいなどに使う醤油に含まれる保存料などが「キャリーオーバー」にあたり、表示義務はないのです。また、カット野菜を殺菌するため次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を使うことがありますが、「加工助剤」として表示は免除されているのです。そうしたことから、日常の食事から食品添加物を摂取することが多くなるということです。
 みんながやっているからやってもよい。この傾向が加速するとモラルハザードとなります。モラルという曖昧な言葉ですので、一人ひとり考えていることや感じることは違います。ですので、その人自身の性格がよく出るような気がします。最近、久しぶりに朝ドラを見ていますが、多様性に富み、色々考えさせられる作品だと感じています。まあ、アニメはいつも多様性に富んでいますが…(笑)。

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