根強いビタミン信仰
2024.04.21
ドラックストアへ行ってみると、各種のビタミンを揃えた健康食品が並ぶ姿をよく目にします。ビタミン剤配合!ビタミン・ミネラル剤。ビタミン入り栄養ドリンク!と消費者の「ビタミン信仰」は根強いものです(笑)
ノーベル化学賞(1954年)とノーベル平和賞(1962年)を受賞したライナス・ポーリング博士(1901年~1994年)が「ビタミンは健康に良い」と盛んに言っていたそうです。そして、ビタミンCは風邪の予防になるという噂があり、1980年代以降はがん予防の説まであったそうです。
しかし、2005年、ビタミンEを摂取している人たちは、そうでない人たちに比べ、死亡率が高いという疫学調査結果が米国内科医学会の医学誌に掲載されたそうです。そして、2008年にはビタミンEの過剰摂取は前立腺がんを増やすということが分かったそうです。ただ、ビタミン類が不足すると病気の原因となる人たちが、ビタミン不足のためにサプリメントなどを摂取するということは、価値があると思います。しかし、その必要でない人たちはサプリメントではなく、「通常の食生活」を大切にするということが重要ではないかと考えています。

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