牛乳パックのリサイクル
2024.10.11
 牛乳パックは、防水のために紙の内側と外側にポリエチレンが貼られています。リサイクルする際にはがしますが、はがれやすくするために水槽の中に「次亜塩素酸ソーダ」を入れています。しかし「これは時間と共に自然分解するので人や環境に害がほとんどない」とされており、はがしたポリエチレンも、燃料として利用されています。紙パックを燃やした方が環境によいという説を唱える学者もいますが、CO²削減効果から言っても、リサイクルの方が優れています。紙のリサイクルは、木を切って紙にするより水やエネルギーの消費が少なくてすみ、牛乳パック6枚から1個のトイレットペーパーが作られ、CO²も140g削減できます。牛乳パックは強度を保つため主に繊維の長い針葉樹が使われていますので、リサイクルしやすく、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどに生まれ変わります。ゴミとして燃やすのは、もったいない素材です。
日本で使われる牛乳パックは年間で約45億箱。私たちが牛乳パック1000箱をリサイクルすることで、20~30年の立ち木1本を助けることができますが、家庭からはまだ、約30%しかリサイクルされていません。
 生活者の会では、牛乳のパックを回収して、その牛乳パックをトイレットペーパーにリサイクルして売っています。手間や時間がかかりますが、会で売った牛乳パックをトイレットペーパーとして使用しているという意味でも目に見えるリサイクルとして意義があるとして、長年続けています。これも生産者と消費者をつなげる一環としています。これからも続けていきたいと願っています。

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