ビタミン信仰2
2025.04.18
1からの続き…
唐木さんは1978年から2年間、アメリカのテキサス大学に留学した。当時、ノーベル化学賞(1954年)とノーベル平和賞(1962年)を受賞したライナス・ポーリング博士(1901年~94年)が「ビタミンCは健康に良い」と盛んに説いていた。ポーリング博士は世界中にその名を知られる科学者。博士の講演を聞いた唐木さんは何の疑問も抱かずにビタミンの健康効果を信じた。帰国後の研究生活で、外食が多かったこともありビタミン剤を大いに利用した。ビタミンCは風邪の予防にもなると言われ、1980年代以降はがん予防の説まで流布し始めた。当時を振り返り、唐木さんは「ポーリング博士の影響力は絶大だった」と述懐する。ところが事態は一変する。2005年、ビタミンEを大量に摂取している人たちはそうでない人たちに比べ、死亡率が高いという大規模な疫学調査結果が米国内科医学会の医学誌に載った。2008年にはビタミンEの過剰摂取は前立腺がんを増やすということが分かった。
3へ続く…
手軽に簡単に。いいねえー(笑)。それによって犠牲にしているものがあることを考えなければならない。いわゆる奴隷を雇うものと奴隷の関係。表現はよくないが、結局、どちらが支配しているのかがわからなくなる。しかし、人というものは、支配欲に飢えているようだ(笑)。そのように感じるのは私だけだろうか。私も支配欲があるのかもしれないが…。
唐木さんは1978年から2年間、アメリカのテキサス大学に留学した。当時、ノーベル化学賞(1954年)とノーベル平和賞(1962年)を受賞したライナス・ポーリング博士(1901年~94年)が「ビタミンCは健康に良い」と盛んに説いていた。ポーリング博士は世界中にその名を知られる科学者。博士の講演を聞いた唐木さんは何の疑問も抱かずにビタミンの健康効果を信じた。帰国後の研究生活で、外食が多かったこともありビタミン剤を大いに利用した。ビタミンCは風邪の予防にもなると言われ、1980年代以降はがん予防の説まで流布し始めた。当時を振り返り、唐木さんは「ポーリング博士の影響力は絶大だった」と述懐する。ところが事態は一変する。2005年、ビタミンEを大量に摂取している人たちはそうでない人たちに比べ、死亡率が高いという大規模な疫学調査結果が米国内科医学会の医学誌に載った。2008年にはビタミンEの過剰摂取は前立腺がんを増やすということが分かった。
3へ続く…
手軽に簡単に。いいねえー(笑)。それによって犠牲にしているものがあることを考えなければならない。いわゆる奴隷を雇うものと奴隷の関係。表現はよくないが、結局、どちらが支配しているのかがわからなくなる。しかし、人というものは、支配欲に飢えているようだ(笑)。そのように感じるのは私だけだろうか。私も支配欲があるのかもしれないが…。