食品添加物の歴史
2024.12.04
 既存添加物に相当する物質ないし食品原料は古くから使われていました。おそらく最も古くから利用されていたと考えられるのは魚や肉などを煙でいぶす「燻製」です。燻製は材料を加熱、乾燥するだけでなく、付着する燻煙に含まれる物質によって食品への香味の付与と保存効果が得られます。燻製は農業が発生する以前の原始時代にも行われていたと考えられています。今日、既存添加物に収載されている「くん液」は木材や竹などを不完全燃焼して発生する燻煙を集めた液体で、燻製と同じ効果を簡易に得る添加物です。サフランやウコン(ターメリック)、クチナシといった植物の色素、豆腐を作るのに使うにがり、ラーメンを作るのに使う かんすい、ワイン醸造に使う亜硫酸塩なども比較的古くから使われている食品添加物です。化学的合成品の食品添加物のはじまりは、19 世紀半ばにドイツで合成されたフクシンというタール系色素です。当時は「アニリン色素」と呼ばれたタール系色素は、日本にも入り、毒性の問題から明治政府も規制することになりました。
今年ももう師走。リンゴがおいしいという電話やお声を今回、よく聞きました。早速、生産者へ電話。すごく優しいKさん。僕がこの仕事をしたいという時に「生半可な気持ちでやれるような仕事じゃないぞ」と言われ、少し涙したことを思い出しました(笑)。しかし、Kさんが大好き。いつまで、このリンゴが食べることができるかと最近思う。「でき不出来を天候のせいにはしたくない。どんな自然状況でもりんごの木の生理にあった対応のできるわざを磨かなければ」(Kさん談)。人は永遠に何でも続くと思うが終わりがある。常に終わりを考え、自身の行動や考えをみつめる大切さをKさんより学んだと思っているし、これからも学んでいくつもりだ。堅苦しいことは嫌いなので、リンゴを食べて「うまい」でいいかな(笑)。

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