長い尻尾の話1
2025.03.03
今回は生活者の会の豚肉の生産者Gさんの文章を紹介!

初めての尻尾を切ったのは、20歳くらいの頃だった。研修先の農場ではストレスで他の豚の尻尾をかじってしまうことがあるので、切らなければならないと教わって、切った。それならどうして、尻尾をかじらないような飼い方をしようとならないのかな、と疑問に思ったけれど。それはしなければならないことだったので、自分の中の何かを抑えて切った。子豚は痛がったけれど、そのうち尻尾のことなんか忘れてしまったような顔をしている。ぼくに痛みはなかったけれど、いつまでもそのことが心に残った。それから自分で豚を飼うようになって、たぶん数にすれば三万頭以上の子豚の尻尾を切ったと思う。

Gさん、たぶん僕より少し若い(笑)。幼い時から知っている人が生産者になってから話すようになる。彼が今の豚舎の近くに家を建てる前の話。Gさんが一番好きで、一番落ち着く場所を案内してもらった。本当にいい場所だった。Gさんは、将来この場所の近くに家を建てたいと。しかし、嫁は嫌がるだろうな(笑)。僕は何も言わなかったが、心の中でそうだろうね(笑)。だって、自分のいい場所と他人のいいと思う場所は違うもの。夫婦であっても違う場合がある。しかし、豚コレラを乗り越え、そこに家を建てた。私は、その近くで寝そべり空を見上げて1時間ぐらいゆっくりとしたいなあ(笑)たぶん警察に通報されるだろう💦。ということで「長い尻尾の話2」へ続く。

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